2022.02.28
高齢者に起こりやすい低栄養とは?美味しく・楽しい食生活で予防しよう健康のためにスポーツをはじめるなら?運動の種類別に効果を解説
近年注目が集まっている「健康寿命」。
健康寿命とは「元気に自立して過ごせる期間」のことを指し、平均寿命よりも男性が約9年、女性は約12年短いことが分かっています。
健康寿命を延ばし、健やかな生活を送るためには運動やスポーツが欠かせません。
今回は、健康でいるために運動が必要な理由や、シニア向けのおすすめのスポーツなどをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
健康のために運動やスポーツが必要な3つの理由
「健康のために運動やスポーツを始めよう」と考える人は多いですが、なぜ運動が必要なのでしょうか。
それには大きく分けて3つの理由があります。
詳しく見ていきましょう。
からだの機能の維持
体調を崩して寝込んでしまったあとに、疲れやすい、いつも通りからだが動かないと感じたことはありませんか?
人間には元よりさまざまな機能が備わっていますが、それらを使わないでいると驚くほどのスピードでその機能が低下していきます。
また、一般的に人間の体力は20歳代でピークを迎え、その後どんなに健康な人でも、高齢期になると急激に体力が低下すると言われています。
日頃から適度な運動やスポーツを行うことで、血行の促進やそれに伴う免疫力・代謝の向上などが期待でき、身体機能の維持や健康的で若々しいからだづくりにつながるのです。
生活習慣病の予防
健康を維持するためには、食べ物から摂取するエネルギーと、スポーツなどによって消費するエネルギーがバランスよく保たれていなければなりません。
消費エネルギーより摂取エネルギーが上回ると、消費されなかったエネルギーはからだに脂肪として蓄えられ、肥満・高血圧・糖尿病・脂質異常症・メタボリックシンドロームなどといった生活習慣病のリスクが高まってしまいます。
これらを予防し、エネルギーの摂取・消化のバランスを保つためにも、運動が必要と言えます。
ストレス解消
運動やスポーツはからだだけでなく、心の健康にも良い影響を与えてくれます。
人間はからだを動かすと交感神経が活性化し、脳からセロトニンやドーパミン、オキシトシンといったホルモンが分泌されます。
これらは「幸せホルモン」とも呼ばれており、ストレスの緩和や心の安定、意欲の向上など効果が期待できるのです。
また、継続的な運動は、うつ症状の軽減や、抑うつ状態を改善にも役立つことが報告されています。
高齢者は特にフレイル予防にもスポーツがおすすめ
「フレイル」とは、日本老年医学会によって2014年に提唱された概念です。
「Frailty(虚弱)」を日本語訳したもので、健康的な状態と介護を要する状態の中間に位置し、認知機能や身体機能が低下している状態のことを指します。
ただし、フレイルは適切な運動やリハビリテーションなど、治療や予防を行うことで健康な状態へと回復することも可能。
フレイルを予防し、健康寿命を延ばすためにも、高齢期に運動やスポーツを行い、筋力強化や身体機能の向上などを図ることがおすすめです。
健康のために取り組むなら?人気のスポーツの種類と効果
ここからは、シニアにおすすめのスポーツをご紹介します。
スポーツをすることで、血流の促進や睡眠の質の向上、生活習慣病や認知症の予防にもつながるので、無理のない程度で積極的に取り組んでみましょう。
ウォーキング
とりあえず何かスポーツをしたいという方は、ウォーキングからスタートしてみてはいかがでしょうか。
特別な道具や技術などは必要なく、一人でも気軽に行うことが可能なウォーキングは、心肺機能の向上のほか、骨粗鬆症の予防にもなります。
また、筋力や体力の維持、認知症や生活習慣病の予防にもつながります。
1日あたり20~30分程度からはじめ、慣れてきたら1時間程度まで伸ばしてみましょう。
74歳までの方は7000歩以上、75歳以上の方は5000歩を目標にするのがおすすめです。
プール
有酸素運動の効果が高く、高齢の方にもおすすめなのがプールです。
プールは全身運動ができるだけでなく、水の浮力によって関節への負担も少なく運動をすることが可能です。
全身の筋力アップや心肺機能の向上、免疫力を高めるのに役立つほか、水中で動くことでバランス感覚が養われ、転倒防止にもつながります。
ウォーキングと同様に体力や筋力の維持、生活習慣病や認知症の予防にもなります。
また、ウォーキングなどの陸上での運動に比べてカロリー消費率が高く、浮力によってからだへの負担が少ないこともメリットです。
とくに関節がすり減ってしまった方や太ったことで運動できない方、怪我をしていて負担を軽くしたい箇所がある方などにおすすめですよ。
運動する時間は無理のない程度に、1日30分~1時間を目安にしましょう。
ヨガ
ゆったりとした動きで、有酸素運動と同等の効果が得られるヨガ。
ヨガでは全身を動かしてコリをほぐすことで柔軟性を上げ、筋力や持久力、バランス能力の低下を予防することができます。
また、血圧やコレステロールの改善、内臓の活性化、体内環境の調整のほか、ヨガならではの呼吸法や瞑想を行うことで、呼吸機能の維持や抑うつ状態の改善など心身ともに効果が期待できます。
初心者であれば週に1度、1時間を目安に始めてみましょう。
ヨガスタジオや地域のスポーツセンター、公民館などで行われるヨガ教室に参加するのもいいですが、自宅でゆっくりからだを伸ばしたいときは、15~30分でも大丈夫です。
今も未来もずっと健康でいるために、適度な運動習慣を身につけよう
健康なからだと心を保つために、運動やスポーツが重要な役割を果たすことをお分かりいただけたと思います。
運動は続けることに意味があるので、負荷の少ない運動や無理のない範囲からはじめてみてはいかがでしょうか。
自宅での運動や一人でスポーツを行うのが難しいと感じる方は、老人ホームへの入居も検討しておくといいでしょう。
グランメゾン迎賓館ではウェルネスルームを設置した高齢者向け住宅もあり、ルーム内のトレーニングマシンを使用して運動をすることが可能です。
ヨガやボクササイズ、太極拳、介護予防運動などのスポーツや健康プラグラムも随時開催しておりますので、ぜひお気軽にご見学・ご相談ください。
監修者情報
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- 株式会社ジェイ・エス・ビー
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