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高齢者が入浴する時の注意点とは?お風呂に入るメリットや介助用品も紹介

介助が必要な高齢者の方の入浴は、手間や時間がかかるため、湯船に浸からない方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、高齢者の方の入浴はメリットが多いので、なるべく入浴することをおすすめします。

この記事では、高齢者の方が入浴することのメリットと入浴時の注意点、便利な介助用品についてご紹介します。

高齢者が入浴することのメリット

高齢者が入浴することのメリット

高齢者の方が入浴するメリットについて、代表的なものをご紹介します。

要介護リスクが低減する

高齢者が入浴をするメリットとして、要介護リスクが低くなることがあげられます。

週7回以上の入浴をしている高齢者は、週2回以下しか入浴していない高齢者と比べると、要介護リスクが28%低いということが、研究によって明らかになりました。

参照:お風呂の習慣(浴槽入浴)で要介護認定が3割減|千葉大学

入浴時の一連の動作による運動や、お湯に浸かることによって身体が温まる効果があり、健康維持につながったのではないかと考えられます。

身体を清潔に保つことができる

皮膚を清潔に保つことができることも、高齢者の方が入浴をするメリットです。

入浴することで、汗や垢などの老廃物を洗い流し、雑菌の繁殖を防ぐことができます。

入浴で皮膚を清潔に保つことは、褥瘡(床ずれ)やかぶれ対策にもなるので、おすすめです。

新陳代謝を促進する

新陳代謝の促進も、高齢者の方が入浴するメリットのひとつです。

頭や身体を洗うことによる適度な刺激や、湯船に浸かることによる身体全体の体温上昇によって血行が良くなるので、新陳代謝が促進されます。

慢性的な血行不良がある方や、病気などによって関節がこわばっている方は、入浴をすることで症状の緩和が期待できるので、積極的な入浴を心がけましょう。

高齢者を入浴させる際の注意事項

高齢者を入浴させる際の注意事項

高齢者の方の入浴はメリットが多いため、積極的に入浴することをおすすめします。

しかし、高齢者の方の入浴には危険も伴うため、注意事項をしっかりと頭に入れておかなければなりません。

高齢者の方を入浴させる際の注意点について、お話しします。

高齢者の体調が悪いときは無理に入浴しない

高齢者の方の体調が優れない場合は、無理に入浴をしないようにしましょう。

高齢者の体調が悪いときに無理して入浴をしてしまうと、体調がさらに悪化する可能性があります。

体調不良の際は入浴をせずに、身体を拭いて清潔にする「清拭(せいしき)」や足を温めながら洗浄する「足浴」を行うのがおすすめです。

基本的には半身浴にする

高齢者の方が入浴する場合は、半身浴が基本になります。半身浴とは、バスタブ内に座ったときに、みぞおちぐらいになる水位のお湯に浸かる入浴方法です。

反対に、肩ぐらいまでの水位があるお湯に浸かることは全身浴と言います。

全身浴は、高齢者の方の心臓に大きな負担がかかってしまうことがあるため、避けましょう。

お風呂の温度は38〜40℃程度にし、長湯にならないように気をつけてください。

高齢者の身体から健康状態を確認する

入浴時は、普段は服で隠れている箇所の健康チェックができる良い機会です。

全身を洗うときに頭からつま先まで、皮膚の乾燥や赤み、湿疹が見られないか、傷や腫れはないかといったことを確認するようにしましょう。

ヒートショック対策をする

高齢者の方が入浴するときに最も注意すべきことが、「ヒートショック」です。

「ヒートショック」は、気温が高い場所から低い場所に急に移動した際に起こる現象で、温度の大きな変化によって血圧が急激に上昇・下降することが原因です。

「ヒートショック」が起こると、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす危険があります。

浴槽内で失神して溺れてしまう、倒れて頭をぶつけてしまうといったことがあれば、命を失う可能性もあるので、注意しなければなりません。

「ヒートショック」を予防するために、浴室と脱衣所の温度差が小さくなるように心がけましょう。

特にヒートショックを起こしやすい冬は、入浴時間前から浴槽にお湯を張って浴室を温める、脱衣所を暖房器具で温めるといった対策がおすすめです。

転倒対策をする

高齢者の方は、身体が思うように動かないことがあるため、転倒リスクが高くなります。

浴槽内で急に立ち上がることや飲酒や食事直後の入浴は、失神やめまいを起こす原因になるので絶対にやめましょう。

高齢者の方の浴室での転倒を防止するためには、床を滑りにくいものにリフォームする、手すりを設置するといった対策が有効です。

また、血圧が安定しやすい16~19時頃に、入浴を済ませるのが良いでしょう。

高齢者の入浴を補助する介護用品

高齢者の方が安全に入浴できるようにするためには、浴室用の介助用品も上手に活用する必要があります。

高齢者の方の入浴を補助する介護用品の一部を、ご紹介します。

シャワーチェア

シャワーチェアはその名のとおり、身体や頭を洗うときに座るための浴室用のいすです。

背もたれやひじ掛けの付いているものや、折りたたみができるものなど、いくつかの種類があります。

座位が安定しない方には、背もたれやひじ掛けが付いたシャワーチェアがおすすめです。

背中が曲がった状態である円背(えんぱい)の方は、腰当てがついたものを選ぶと、張り出した背骨が当たることなく、深く腰掛けることができます。

シャワーキャリー

シャワーキャリーとは、車輪が付いた車いす型の浴室用イスのこと。

これを使用することで、座った状態のまま、脱衣所から浴室へスムーズに移動できます。

車いすから降りて浴室に移動しなくていいので、高齢者の方の負担も、介護者の負担も軽くなるのが特徴です。

バスボード

バスボードは、浴槽への出入りをサポートする道具で、浴槽のふちに渡して使用します。

バスボードを使うことで、高齢者の方がバスボードの上に腰かけてから、手すりなどにつかまって、片足ずつ浴槽に入れることができます。

そのため、浴槽をまたぐことが難しい方でも、一旦座ることによって姿勢を安定させながら浴槽に入れるので、入浴がしやすくなっておすすめです。

入浴補助があるグランメゾン迎賓館シリーズで快適に過ごそう

高齢者の方の入浴には、要介護リスクの低減や身体の清潔さの保持、新陳代謝の促進などのメリットがあります。

しかし、高齢者の方が入浴する際には気を付けるべきことも多いので、注意点を覚えておくようにしましょう。

高齢者の方の入浴は、細心の注意を払う必要がある上に、時間もかかってしまいます。

介護者が仕事や家事、子育てなどで忙しい場合は、入浴の介助を行う余裕がないこともあるでしょう。

そういった方には、デイサービスや訪問介護、サービス付き高齢者向け住宅の利用をおすすめします。

ジェイ・エス・ビーグループの高齢者向け住宅「グランメゾン迎賓館シリーズ」には、デイサービスや訪問介護のサービス(各住宅でサービスが異なりますので、詳細は個別にお問い合わせください。)もあり、入浴、排泄、食事などの介護や生活に関する助言、健康状態の確認などを行います。

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デイサービスや住居サービスを利用すると、季節ごとのイベントやレクリエーションにも参加できるので、仲間と楽しく毎日を過ごせるはずです。

近隣の医療機関との協力連携体制が敷かれているので、体調が優れなくなったときも安心。

詳細が気になった方は、ぜひHPをご覧ください。また、お問い合わせフォームより、質問や相談を受け付けておりますので、お気軽にご相談くださいね。

監修者情報

運営会社
株式会社ジェイ・エス・ビー
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