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高齢者に起こりやすい低栄養とは?美味しく・楽しい食生活で予防しよう

いつまでも健康的に過ごすためには、栄養をしっかり摂ることが大切ですよね。

若いうちはもちろん、高齢になってからも適切な栄養管理が必要です。

しかし、ある程度年齢を重ねると、低栄養に陥ってしまうこともあります。

そこで今回は、低栄養になってしまう原因予防策などをたっぷりとご紹介しましょう。

また、低栄養とはどういった状態なのかも一緒にお届けするので、今後の健康維持に役立ててみてください。

高齢者に起こりやすい低栄養とは?

低栄養とは、身体を動かすために欠かせないエネルギーや、筋肉や内臓などを作るために必要なたんぱく質といったように、日々の生活に必要不可欠な栄養素が十分に摂取できていない状態をさします。

つまり、健康的に生きていくうえで必要な栄養が足りていない状態です。

厚生労働省によると、令和元年度の「国民健康・栄養調査」の結果で、65歳以上の高齢者で男性17.2%、女性27.9%が低栄養の傾向があると発表されています。

わかりやすい数字で表すと、高齢者で低栄養に陥っているのはおよそ6人に1人で、実は低栄養に陥っている高齢者の割合は多いと言えるでしょう。

低栄養の原因

低栄養の原因として考えられるのは、まず身体的な理由です。

年齢を重ねると筋力や体力が低下し、日々の生活に必用な食料品などの買い出しが億劫になることもあります。

すると、パンや即席めんといった比較的軽いものを買って身体への負担を減らそうとしてしまいがちです。

また、膝や腰の痛みから、料理をするのが苦痛に感じてしまうこともあります。

これらの身体的な負担をできるだけ取り除こうとすることで、だんだんと食事内容がおろそかになり、低栄養になってしまうのです。

ほかにも、加齢による口腔環境の悪化といった疾患も、低栄養の原因のひとつと考えられます。

低栄養になるもうひとつの原因は、精神的な理由です。

配偶者やペットとの死別などによって精神的にダメージを受けることで、食欲が低下し低栄養になることもあります。

このほかにも、加齢によって耳が聞こえにくくなった、思うように早く歩けなくなったといった、以前はできていたことがうまくできなくなった際に感じる喪失感も、ストレスが発生し低栄養につながる原因のひとつです。

また、これらの喪失体験から周囲との関わりを閉ざしてしまい、その社会的孤独感から余計にストレスになってしまう場合もあり、栄養不足が進んでしまうケースもあります。

肥満より怖い?!低栄養が引き起こすリスク

肥満より怖い?!低栄養が引き起こすリスク

年齢を重ねると、低栄養でなくても筋肉量や骨量が減ってきます。

それに加えて低栄養が重なると、余計に筋肉量や骨量が減少し、転びやすくなったり免疫機能が低下したりするといったリスクが高まり危険です。

また、認知機能の低下創傷治癒遅延といったリスクを引き起こす可能性も否定できません。

このようのいくつものリスクが重なると、健康的な状態と介護が必要な状態の中間段階であるフレイルを引き起こしたり、寝たきりになったりするケースもあります。

また、肥満よりも痩せすぎている方の死亡率が高いというデータもあるほど、低栄養による健康リスクは高いと言えるでしょう。

まずは自分の健康状態をセルフチェック

まずは自分の健康状態を知ることが大切です。まずは以下の項目をチェックしてみてください。

  • 毎日3食きちんと食べていない
  • 半年間の間に2~3kg体重が減った
  • 食事を汁物で済ませることがある
  • 半年前に比べて硬いものが食べづらくなった

これら4つの事項にひとつでも当てはまるものがあれば、低栄養のリスクが高くなります。

また、「体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)」で割り出したBMI値をチェックすることでも、自身の健康状態を把握できるので、試してみてください。

BMI値が21.5未満の方は低栄養リスクが高い、18.5未満であれば低栄養と言われています。

低栄養を予防するには

低栄養を予防するには

さまざまなリスクがある低栄養に陥ってしまう前に、できるだけの対策を講じて予防したいものです。

そこでここでは、低栄養を予防する方法をご紹介します。

1日3食の規則正しい食生活

1日の食事が2回以下の方は1日3食べている方と比べて栄養素が不足したり偏ったりする傾向があります。

そのため、1日3食をしっかり食べるようにし、各食事では主食主菜副菜をそろえるようにしましょう。

持病があり食事内容に配慮が必要な方は、お医者さんに相談して食事内容を検討すると良いでしょう。

たんぱく質・エネルギーを意識した栄養バランス

肉、魚、卵、乳製品などの動物性たんぱく質は、筋肉や血液、内臓などの身体を作る役割があります。

この、たんぱく質が不足すると、低栄養状態を引き起しかねないため、たんぱく質は積極的に摂取しましょう。

また、主食であるごはんやめん類といった炭水化物は、身体を動かすためのエネルギーになるので、省かずにきちんと食べるのがおすすめです。

1度の食事であまり多く食べられないという方は、足りない栄養素を間食で補うという方法もあります。

間食には、肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などたんぱく質を多く含む食材を使った軽食やお菓子を選ぶと、低栄養のリスクを軽減できるはずです。

例えばヨーグルトやチーズ、カステラやプリンといったたんぱく質やエネルギーを手軽に摂れる食品がおすすめ。

また、飲み物に、カフェオレや牛乳入りのココアを選ぶのも良いでしょう。

共食の機会を増やす

低栄養を予防するには、共食する機会を増やすことも大切です。

誰かと一緒に食事をすることは、他人とのコミュニケーションを取る機会が生まれ、食事が楽しい時間になり、生き甲斐を感じることもあります。

食事が楽しいと感じたり、生きがいを得られたりすると、食欲がアップし、低栄養のリスクが軽減できる場合もあるでしょう。

また、共食には、3食きちんと食べることや量、栄養のバランスに気を配りやすくなるメリットもあります。

地域のコミュニティで開催される食事会に積極的に参加するなどして、共食の機会を設けるようにしてみてください。

まとめ

年齢を重ねていくうち、知らず知らずのうちに低栄養に陥ってしまうことがあります。

低栄養になれば、フレイルや寝たきりといったリスクも高くなるため、日々予防策を講じることが大切です。

食事を3回きちんと取ること誰かと一緒に食事することなどを意識して、低栄養のリスクを軽減しましょう。

自分自身で食事管理を行うのが難しいと感じている方は、グランメゾン迎賓館のようなサービス付き高齢者向け住宅を利用するのもおすすめです。

グランメゾン迎賓館は、シェフが作る健康を考慮した食事を提供しており、美味しく楽しく味わうことをモットーにしています。

そのため、気軽に栄養満点の食事をとることができます。

また、共食の機会を増やせる嬉しいメリットも。

低栄養を予防するために、自分にとって取り入れやすい予防法を見極めて、いつまでも健康的に楽しく過ごせるよう配慮してみてください。

監修者情報

運営会社
株式会社ジェイ・エス・ビー
住所
〒600-8415 京都府京都市下京区因幡堂町655番地
お問い合わせ
TEL:075-353-7753 FAX:075-353-7754
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