2022.02.28
高齢者が陥りやすいフレイルとは?予防の鍵を握る『こころの健康』高齢者のためのバリアフリー住宅とは?具体例や補助金制度を紹介

バリアフリー住宅への改修工事をご検討中ですか?
高齢者が住みやすい家づくりをするために必要な工事は何か、使える制度や補助金はあるのかなど気になりますよね。
今回は、バリアフリーとはと言ったところから、住みやすいバリアフリー住宅づくりのポイント、改修工事の具体例、バリアフリー住宅のメリット・デメリットについて解説いたします。
また、バリアフリー住宅への改修工事に使える補助金や制度の紹介もしていますので、ぜひご参考下さい。
目次
バリアフリー住宅とは?
一般的にバリアフリー住宅とは、小さなお子様から高齢者まで、幅広い年代の方々が「安心・安全・快適」に生活できることを前提とした住まいのことです。
家の中の段差を解消してつまずく危険性を無くしたり、廊下や風呂場に手すりを付けて安全に移動できるようにしたり、暮らしている人々が、日常生活を過ごしやすくするための工夫が施されています。
住みやすいバリアフリー住宅づくりの2つのポイント
住みやすいバリアフリー住宅をつくるために意識したい、2つのポイントをご紹介します。
- 段差をなくして転倒を予防する
- 温度差をなくす
住みやすい家づくりのポイントとして、家の敷地内の段差を解消することはとても重要です。
車椅子や松葉杖を使っていたり、足腰が弱ってしまったりすると、段差のあるところの移動が一苦労。
つまずいたり怪我をしたりする恐れもあるため、危険が伴います。
転倒予防するためには、手すりの設置も有効です。
また、温度差をなくしてヒートショックを予防することも、バリアフリー住宅では必要不可欠。
部屋ごとと廊下の温度差をなくすことは、快適なくらしだけでなく、ダニ・カビや結露の発生も防ぎます。
バリアフリー改修工事の具体例
実際にどのようなバリアフリー改修工事が行われているのかをご紹介します。
各部屋ごとの代表的な具体例の一覧は、以下の通りです。
玄関周りのバリアフリー
- 玄関のドアは、車椅子が出入りできる幅(75m以上)を確保する
- 上がり框(かまち)の段差を低くする
- スロープを設置する
扉・照明のバリアフリー
- ドアは開閉しやすい引き戸にするか、扉にレバーハンドルを付ける
- 照明の点灯・消灯がしやすい「ワイドスイッチ」を設置する
廊下のバリアフリー
- 車椅子が通る幅(柱を合わせて78cm以上)を確保する
- 手すりを設置する
- へこみにくく傷が付きにくい、強度を高めた床材を使用する
台所のバリアフリー
- 高さ調節が可能な調理台を設置する
- IH用のキッチンにする
リビング・居室のバリアフリー
- 敷居の段差を無くす
- 広くつくる
- 扉は、車椅子が出入りできる幅(75m以上)を確保する
浴室のバリアフリー
- 動作を補助するため、手すりを設置する
- 出入り口の段差を解消する
- 浴槽は、跨ぎやすい40cm以下の高さにする
- バスタブや床は、滑りにくい素材を使用する
トイレのバリアフリー
- 立ち座りが楽な洋式トイレを設置する
- 体を支えるため、手すりを設置する
- 寝室の近くに設置する
- 外から鍵を開けられるようにする
バリアフリーリフォームに使える補助金制度や支援政策
バリアフリー住宅への改修工事には、補助金の給付・税金の軽減などの制度や、さまざまな支援政策が用意されています。
ただし、リフォーム補助金には予算や期間が限られているため、申請時期には注意してください。
リフォーム着工前の申請が必要、公募期間前の応募は助成対象外となるため受付期間内に申請する、ただし予算の上限に達すると予想よりも早い段階で締め切られてしまうなどに気をつけて、計画的に申請を行いましょう。
高齢者住宅改修費用助成制度
要介護または要支援認定を受けている場合、リフォーム費用が一部支給される「高齢者住宅改修費用助成制度」の利用が可能です。
これは介護保険における住宅改修支援制度であり、ケアマネージャーなどが必要だと判断したリフォーム工事のみ対象となります。
工事費用の限度は20万円であり、工事費用の最大9割を助成金として受け取ることができます。
自治体による補助金交付
自治体によっても、バリアフリーリフォーム工事における助成金制度が設けられています。
申請時の条件や補助金の額、申込み方法は自治体によって異なるため、お住まいの自治体に問い合わせましょう。
バリアフリー減税の制度
対象のバリアフリー改修工事を行うことで、所得税や固定資産税が減額される制度があります。
その年に納めた所得税から一定額が控除され、「還付金」という形で受け取ることができたり、工事が完了した年の翌年度分の家屋にかかる固定資産税が3分の1減額されたりなどの補助が受けられます。
長期優良住宅化リフォーム推進事業
国土交通省では、耐震性の強化や省エネ化など、住宅の質を高めて住みやすい環境を整備するためのリフォーム費用のうち、国が1/3を補助する制度を設けています。
最大100万円、3世代同居住宅は最大150万円の補助を受けることが可能です。
バリアフリーリフォームは直接対象ではありませんが、これらのリフォームと同時に行うことで、工事にかかる総費用を抑えることができます。
制度の利用には細かい条件が設けられているため、詳しくは長期優良住宅化リフォーム推進事業事務局に問い合わせましょう。
バリアフリーリフォームのメリット・デメリット
バリアフリーリフォームによる、メリット・デメリットは以下の通りです。
日常生活における安全面の確保などは期待されますが、リフォームによって新たに問題が生まれる可能性もあります。
メリット
- 高齢者が安全に生活できる
- 介護がしやすい
- 今まで障害に思っていたことが解消され、精神的ストレスが減る
デメリット
- 部屋が狭くなり使いづらくなる
- 玄関と室内との段差がないため、外からの砂やホコリが侵入しやすくなる
- 収納場所が減る
グランメゾン迎賓館シリーズの施設入居で安心な暮らしを
バリアフリーリフォームは、「幅広い年代の方にとって暮らしやすい住まい」を実現させるための改修工事。
国や自治体による補助金制度や支援政策を利用することで、高いリフォーム費用を抑えることもできます。
ただし、部屋や収納スペースが狭くなる、外からの砂や埃が侵入しやすくなるなどのデメリットもあるため、リフォームを行う際は、ケアマネージャーや工事担当者と十分相談しながら行いましょう。
高い改修工事費用や、バリアフリーリフォームによるデメリットを懸念される方には、高齢者向け施設への入居も解決策のひとつとしておすすめです。
一般的に高齢者向け施設は、高齢者が安心して暮らしやすい住まいや環境を提供しています。
グランメゾン迎賓館シリーズでは、入居者様の専用部として安全性に配慮した快適な空間をご用意。
生活や介護を行う上で必要な設備がすみずみに施され、落ち着いた色調のゆったりとした部屋のつくりになっています。
緊急時に備えて、「緊急通報ボタン」や「人体感知センサー」なども設置してあります。
詳細はこちらをご確認ください。
>>グランメゾン迎賓館シリーズの「安心・安全・快適な住空間」
他にも、各ご入居者様に合わせた介護サービスを提供できるよう、介護事業所の併設や医療機関との連携を敷いています。
詳細はこちらをご確認ください。
>>グランメゾン迎賓館シリーズの「きめ細やかな介護・医療」
介護スタッフが24時間365日常駐し、要支援1〜2・要介護1〜5の方にも安心してお住まい頂ける施設もありますので、気になる方はぜひグランメゾン迎賓館シリーズまでお問い合わせください。
監修者情報
- 運営会社
- 株式会社ジェイ・エス・ビー
- 住所
- 〒600-8415 京都府京都市下京区因幡堂町655番地
- お問い合わせ
- TEL:075-353-7753 FAX:075-353-7754
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